そういえば「ウィッチャー3 ワイルドハント」の総まとめ感想記事を書いてなかったような気がするので、書いていきたいと思います。

一言で言うと人生最高のゲームだった。ゲームではRPGが一番好きなジャンルで子供の頃からいろいろなRPGを遊んできましたが、人生史上最高のRPGだった。
ただ、正直これを普通にRPGと呼んでいいのか疑問が残るんだよな。プレイしている間の間隔はADVに近い。というか読書やドラマ・映画鑑賞に近いんだよなこのゲーム。自分で操作できるドラマ、自分で操作できる映画。あるいは、壮大な読み物にアクションRPGがついてくる、というか……。

そんなゲームだから、もともと物語を観たり読んだりするのが好きな人間としては、ここまで深くハマったのだと思う。
ゲームとしてはそんなにスゴイ斬新な部分があるわけでもない。
アクションは極めて単純で、操作キャラはほぼゲラルトのみ。そのゲラルトもアクションパターンはそれほど多くなく、武器はせいぜい銀の武器(魔物用)とその他を使い分けるくらい。使える魔法(印)は5種類のみ。あとはデバフアイテムの薬なんかがちょこっと。
ただ、このゲームとして単純なのが、年老いたゲーマーである自分にも非常にとっつきやすくてよかったんですけどね。最近のゲームはもう操作方法を覚えるのも大変で、そこでつまづくことも多いからさ。
すべてのボタンを駆使して遊ぶのが当たり前の最近のゲームは、おじちゃんである俺にはどれもこれもアーマード・コア級の複雑さに感じてしまうのだ。

シンプルな操作性、単純なゲーム性、しかしながら世界観は超重厚・物語は超壮大、というのが複雑なゲーム苦手で重厚な物語大好きな自分にピタリとハマったんだね。
※最低難易度にすれば、洋ゲーにしては難易度もかなり低い(と思う)しな。
このゲームの最も素晴らしいところはサブクエの充実っぷりでしょう。まず、その数たるや圧倒的。地域を探索し始めたころなんかは1件のサブクエを攻略中に2件のサブクエが起こる、というような状況で、とても刺激的な旅が楽しめる。
※メインストーリーも事実上サブクエの連続みたいな感じなので、サブクエがすべてと言ってもいいかも。

俺は今までずっと「オープンワールドゲームって、単にマップが広いだけじゃないか」という不満を持っていたんだよ。
いくら舞台が広くてもそれだけじゃダメで、大事なのは中身だろと。GTAとか、いかにリアルな街を創ったとしても結局建物に入れないし店もたいして入れないし人と会話もできないしイベントもあまり起きないし……。
ガワだけの建物やら入れないお店やらコミュニケーションできない通行人やらが大量にあるだけで、大してイベントも起きないだだっ広いマップを延々と移動させられるくらいなら、たとえ狭くても次々と事件が起こる「龍が如く」の神室町のほうが楽しいんだよ。
しかしウィッチャー3のオープンワールドは果てしなくクソ広いのにも関わらず、まあ何処へ行っても厄介ごとの種が尽きない。

次から次へと新しい出会いがあり、事件があり、イベントがあり、広い世界に中身もぎっしり詰まっている。どこへ行っても何かが起こるので、旅が楽しい。
しかもサブクエがRPGにありがちなおつかいイベントじゃない。いや、正確にはおつかいイベントでも「おつかい感」が無いのがいいんだ。このゲームのサブイベって、本当にどれもこれも楽しい。
魔物退治はただ魔物を倒すだけじゃなくて、弱点を調べてオイルや武器等を用意し、痕跡や臭いや足跡を追跡し、おびき出すためにいろいろ策を弄して戦う。この探偵パートみたいな過程が非常に楽しいので、「魔物退治」というRPGではベタベタなイベントがおつかいにも作業にもなってないのだ。
普通のサブクエストも同様で、上記のような探索・捜索がとてもおもしろいうえに、結末がゲラルトの選択によって大きく変わるものが多い。

通りすがりのゲラルトがなぜかイチイチ重要な決断を迫られて、その決断によって起きた結末をしっかりと見届けさせられる……というのがサブイベントを単なるボリューム稼ぎのおつかいイベントにしておらず、毎度毎度大きな充実感と達成感(と後味の悪さ)を得られるものになっている。
世界観はかなり重ためで、戦火で人々は疲弊・混乱し、魔物は跳梁跋扈して世界を脅かしている。種族ごとの対立や迫害、権力者による弾圧・処刑や拷問なんかも当たり前。しかしこういう重たい世界観ゆえに、ストーリーの深みも別格の味わいだ。
もちろん、自分の場合は「小説→ウィッチャー1→ウィッチャー2」と順番に進んできたのも良かったんだと思う。おかげでゲーム始める前から世界観にドップリ浸っていたし、物語も理解できないところは皆無だったからね。
これが「3」から始めてたら固有名詞や世界観を理解できずに疑問ばかり湧いてきて、物語が楽しめず最初はかなりストレスだったかもしれない。実際「スカイリム」はそんな感じだったからね。
やっぱりシリーズ物でストーリーが繋がっているのは、きちんと順番に体験していかないと楽しめないんだよ。「ロード・オブ・ザ・リング」を「王の帰還」だけ観ても何がなんやらさっぱりだろう。
というわけで、このゲームを本当に楽しむなら「小説→ウィッチャー1→ウィッチャー2」とこなしていったほうがいい。小説読んでないと「誰?コイツ…」「今何の話してるの?」というシーンがあまりにも多いからね。


ウィッチャー短篇集1 最後の願い (ハヤカワ文庫FT) Kindle版
※まあ、ウィッチャー1はほとんど3に絡んでこないし、今遊ぶと色々と古臭く不便なゲームなので飛ばしてもいいかも……小説は必読。ウィッチャーの小説は死ぬほど長いので本をあまり読まない人にはキツイかもしれないけど、流し読みでもいいんだから。実際、俺も5巻だけはかなり端折って読んだ。
あと、キャラクターの造形もちょうどいい感じなんだよな。
よく「洋ゲーは女がブス」みたいに言われるし、確かに実際そういうところはあると思うけども、このゲームに関しては美女ぞろい。かと言って和ゲーのようにアニメチック・アイドルチックにデフォルメもされておらず、あくまでもリアル志向。





この「ウィッチャー」のキャラデザ加減は、ブスは嫌いだがさりとて和ゲーの人工的な美女も苦手な自分としては、一番ちょうどいい感じである。
※男たちも渋めでいいぞ。イケメンとか全然いらない、渋い男を出してくれ!!
堂々とエロシーンがあるのもいいよね。主要ヒロインとのラブシーンもあるし、エロゲ以外で娼館が実際に使えるゲームってウィッチャーが始めてな気がする。これは他のゲームも見習ってほしいわ。
他にもグウェントの魅力や、RPGでは超重要な音楽の素晴らしさ、色々語りたい要素はあるんですけど長くなったのでこのあたりで。

一言で言うと人生最高のゲームだった。ゲームではRPGが一番好きなジャンルで子供の頃からいろいろなRPGを遊んできましたが、人生史上最高のRPGだった。
RPGは壮大なおまけ?
ただ、正直これを普通にRPGと呼んでいいのか疑問が残るんだよな。プレイしている間の間隔はADVに近い。というか読書やドラマ・映画鑑賞に近いんだよなこのゲーム。自分で操作できるドラマ、自分で操作できる映画。あるいは、壮大な読み物にアクションRPGがついてくる、というか……。

そんなゲームだから、もともと物語を観たり読んだりするのが好きな人間としては、ここまで深くハマったのだと思う。
操作はシンプル
ゲームとしてはそんなにスゴイ斬新な部分があるわけでもない。
アクションは極めて単純で、操作キャラはほぼゲラルトのみ。そのゲラルトもアクションパターンはそれほど多くなく、武器はせいぜい銀の武器(魔物用)とその他を使い分けるくらい。使える魔法(印)は5種類のみ。あとはデバフアイテムの薬なんかがちょこっと。
ただ、このゲームとして単純なのが、年老いたゲーマーである自分にも非常にとっつきやすくてよかったんですけどね。最近のゲームはもう操作方法を覚えるのも大変で、そこでつまづくことも多いからさ。
すべてのボタンを駆使して遊ぶのが当たり前の最近のゲームは、おじちゃんである俺にはどれもこれもアーマード・コア級の複雑さに感じてしまうのだ。

シンプルな操作性、単純なゲーム性、しかしながら世界観は超重厚・物語は超壮大、というのが複雑なゲーム苦手で重厚な物語大好きな自分にピタリとハマったんだね。
※最低難易度にすれば、洋ゲーにしては難易度もかなり低い(と思う)しな。
イベントの物量で他を圧倒するオープンワールド
このゲームの最も素晴らしいところはサブクエの充実っぷりでしょう。まず、その数たるや圧倒的。地域を探索し始めたころなんかは1件のサブクエを攻略中に2件のサブクエが起こる、というような状況で、とても刺激的な旅が楽しめる。
※メインストーリーも事実上サブクエの連続みたいな感じなので、サブクエがすべてと言ってもいいかも。

俺は今までずっと「オープンワールドゲームって、単にマップが広いだけじゃないか」という不満を持っていたんだよ。
いくら舞台が広くてもそれだけじゃダメで、大事なのは中身だろと。GTAとか、いかにリアルな街を創ったとしても結局建物に入れないし店もたいして入れないし人と会話もできないしイベントもあまり起きないし……。
ガワだけの建物やら入れないお店やらコミュニケーションできない通行人やらが大量にあるだけで、大してイベントも起きないだだっ広いマップを延々と移動させられるくらいなら、たとえ狭くても次々と事件が起こる「龍が如く」の神室町のほうが楽しいんだよ。
しかしウィッチャー3のオープンワールドは果てしなくクソ広いのにも関わらず、まあ何処へ行っても厄介ごとの種が尽きない。

次から次へと新しい出会いがあり、事件があり、イベントがあり、広い世界に中身もぎっしり詰まっている。どこへ行っても何かが起こるので、旅が楽しい。
しかもサブクエがRPGにありがちなおつかいイベントじゃない。いや、正確にはおつかいイベントでも「おつかい感」が無いのがいいんだ。このゲームのサブイベって、本当にどれもこれも楽しい。
魔物退治はただ魔物を倒すだけじゃなくて、弱点を調べてオイルや武器等を用意し、痕跡や臭いや足跡を追跡し、おびき出すためにいろいろ策を弄して戦う。この探偵パートみたいな過程が非常に楽しいので、「魔物退治」というRPGではベタベタなイベントがおつかいにも作業にもなってないのだ。
普通のサブクエストも同様で、上記のような探索・捜索がとてもおもしろいうえに、結末がゲラルトの選択によって大きく変わるものが多い。

通りすがりのゲラルトがなぜかイチイチ重要な決断を迫られて、その決断によって起きた結末をしっかりと見届けさせられる……というのがサブイベントを単なるボリューム稼ぎのおつかいイベントにしておらず、毎度毎度大きな充実感と達成感(と後味の悪さ)を得られるものになっている。
世界観も良いが楽しむには小説は必読レベル
世界観はかなり重ためで、戦火で人々は疲弊・混乱し、魔物は跳梁跋扈して世界を脅かしている。種族ごとの対立や迫害、権力者による弾圧・処刑や拷問なんかも当たり前。しかしこういう重たい世界観ゆえに、ストーリーの深みも別格の味わいだ。
もちろん、自分の場合は「小説→ウィッチャー1→ウィッチャー2」と順番に進んできたのも良かったんだと思う。おかげでゲーム始める前から世界観にドップリ浸っていたし、物語も理解できないところは皆無だったからね。
これが「3」から始めてたら固有名詞や世界観を理解できずに疑問ばかり湧いてきて、物語が楽しめず最初はかなりストレスだったかもしれない。実際「スカイリム」はそんな感じだったからね。
やっぱりシリーズ物でストーリーが繋がっているのは、きちんと順番に体験していかないと楽しめないんだよ。「ロード・オブ・ザ・リング」を「王の帰還」だけ観ても何がなんやらさっぱりだろう。
というわけで、このゲームを本当に楽しむなら「小説→ウィッチャー1→ウィッチャー2」とこなしていったほうがいい。小説読んでないと「誰?コイツ…」「今何の話してるの?」というシーンがあまりにも多いからね。
ウィッチャー短篇集1 最後の願い (ハヤカワ文庫FT) Kindle版
※まあ、ウィッチャー1はほとんど3に絡んでこないし、今遊ぶと色々と古臭く不便なゲームなので飛ばしてもいいかも……小説は必読。ウィッチャーの小説は死ぬほど長いので本をあまり読まない人にはキツイかもしれないけど、流し読みでもいいんだから。実際、俺も5巻だけはかなり端折って読んだ。
美女ぞろい、○○○シーンあり(超重要)
あと、キャラクターの造形もちょうどいい感じなんだよな。
よく「洋ゲーは女がブス」みたいに言われるし、確かに実際そういうところはあると思うけども、このゲームに関しては美女ぞろい。かと言って和ゲーのようにアニメチック・アイドルチックにデフォルメもされておらず、あくまでもリアル志向。





この「ウィッチャー」のキャラデザ加減は、ブスは嫌いだがさりとて和ゲーの人工的な美女も苦手な自分としては、一番ちょうどいい感じである。
※男たちも渋めでいいぞ。イケメンとか全然いらない、渋い男を出してくれ!!
堂々とエロシーンがあるのもいいよね。主要ヒロインとのラブシーンもあるし、エロゲ以外で娼館が実際に使えるゲームってウィッチャーが始めてな気がする。これは他のゲームも見習ってほしいわ。
他にもグウェントの魅力や、RPGでは超重要な音楽の素晴らしさ、色々語りたい要素はあるんですけど長くなったのでこのあたりで。
スポンサードリンク