キムタク×龍が如くでおなじみの「ジャッジアイズ 死神の遺言」ですが…2年くらい前にSteamで購入していたのにずっと積みゲーになっていました。もったいないことしたなあ。最高でしたわ。

もともと自分は探偵ゲーが大好物なんですよね…ドラマでも探偵ものや刑事モノばかり見ているし、小説はミステリしか読まない。

そんな自分にとってこの「神室町に小さな探偵事務所を構える主人公」というのはツボ中のツボ。

龍が如くでおなじみのサブクエストの多くが「探偵として依頼を受ける」というスタイルになっていて、これが楽しくて仕方ない。シャーロック・ホームズからの古典的な探偵スタイルに夢中になってしまいました。

また、ハッカーやバーのマスターやキャッチや占い師etcetc……怪しげな街の住人と協力して事件を解決していく、っていうのがいかにもクラシックな探偵ものらしくてすっごい好み。

この「探偵」が主役という要素のおかげで、龍シリーズよりずっと楽しめましたな。

脇を固めるサブキャラもベタだが魅力的なやつばかりだし、なんと言っても主人公が格好良い。

「ちょっと道を踏み外した男」が似合うキムタクにとって最高のハマり役なんじゃないか。さすがにストーリーは無理だろが、設定そのまま引き継いでドラマ化してほしいくらいだ。

正直、桐生さんとその仲間たちにはいい加減飽きたというのもあるしな……

龍3あたりから桐生さんが（特にサブクエで）妙に説教臭いオジサンになってきて、それがイマイチ好きになれなかったんですよ。

今回のキムタクみたいに精神的に一歩引いたくらいが主人公としてちょうどいいです。

強いて言えばヒロイン枠の真冬ちゃんは出番が少なすぎた気がしますね。もっと彼女メインの連作サブクエとかあっても良かった気がする。プレイヤー目線だとどう考えてもさおりさんのほうが魅力的だものな。

ストーリーも面白かった。

インパクト重視、かなり大味な話でツッコミどころ満載なので、これが小説や映画なら文句も出るだろう。

しかしゲームのストーリーはこれでOKなんですよ。逆転裁判だってそうでしょ。

リアリティラインが低めのゲームだからこそ可能な「先が気になる＆驚きの展開」をぶつけてぶつけてぶつけまくり、プレイヤーの関心を惹きづつけるストーリーの力強さには完全にノックアウトさせられた。もう先が気になってやめられなくなるもの。

一方でサイドクエストはお馬鹿なノリの話が多く、「変態三銃士」とかテレビなんかではとても出来ない下品な話があったり、くだらないんだがつい笑っちゃう、ホロっと感動しちゃう話が満載で最高に楽しかった。

一方で戦闘はイマイチ。単調でわりとすぐに飽きちゃう。そのわりにエンカウント率が高いのでちょっと鬱陶しい。

明らかに物語主導でバトルは二の次の世界観なんだから、いっそ戦闘は大幅に削って、サイドクエストをもっと増やしてほしかったなあ。

あと、サイドクエストが滅茶苦茶おもしろいのにそれをコンプするためにサブゲームを強制プレイさせられるのも辛いところだ。特にバッティングセンターは地獄だったな。

サブゲームはあくまでオマケにとどめておいてほしいところだ。

（麻雀のルールわからない人は最後のサイドクエスト見れないんじゃないの？これ面白いのに）

というわけで戦闘とサブゲーム以外は自分好みの神ゲーだった。久々にゲームで寝不足になったね。ここ10年で遊んだゲームではベスト2ですな（1位はウィッチャー3）


こうなると「ロストジャッジメント」も気になるなあ。

俺は「学園」とか「学校」が舞台の話が嫌い＆大の苦手で、ロストジャッジメントはそれを理由に敬遠していた。けど、これだけ素材が魅力的だとそれを理由に避けるのももったいない気がする。

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